会津の納豆屋さん
会津の納豆屋さん
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一人の経営者として正直に申しますと、経営と顧客満足の両立は難しいです。しかし、納豆をつくり、それをお客様に買っていただいた代金で成業しています。両立していかなければ正しい商いは成立しないと思っております。今の時代、企業がどんなにきれいごとを言っても、企業が「利」を求めるのはわかっていること。
「白糸の納豆なら安心だヮ」と、お客様が心からそう思っていただけなければ、末永い継続的なお付き合いは望めません。ニーズを踏まえた改良を重ね、より良い商品をつくり、つくりながら少しずつでも改良するという精神、これが改善であると思っております。
一人一人が自分の仕事を熟知し、与えられた仕事を完成させるというプライドを持って、共に改善を積み重ね、より良い納豆を世に出す。そのために今私が取り組んでいる事は、独自の技術、製造、ノウハウそして理念などの知的資産を当社の財産として目に見える形(システムの構築)で残すことであります。活力に満ちた、人間集団づくりに、ただ今奮闘中です。
おかげさまで、私共は良き知人、友人、すばらしい先輩経営者の方々に恵まれております。その中の経営者のお一人に教えていただいた一説を、私自身、決して忘れてはいけない言葉としてここに掲載しておきたいと思います。
規模の大小に関わらず、商業を営むものは世のため人のために尽くす尊い存在なのである。損得を重視するあまり善悪を忘れてこの尊い働きを汚してはならない。
■鈴木正三(安土桃山時代中期の禅僧で日本倫理の祖)
何の事業も皆仏行なり
一身に天に捧げ、一筋に正直であれ
■二宮尊徳(江戸末期の篤農家)
植物の根には、花も実もことごとくふくまれているではありませんか。最初に道徳があり、事業はその後にあるのであります。後者を前者に先立ててはなりません。
■司馬遼太郎
商業は、基本的にはその商品が欠乏して困っている地域に、それを運んで渇きを癒す行為である。それに伴う倫理として、商品は良質でなければならず、量目は正確でなければならず、値は公正でなければならない。逆である場合、やがて商人そのものにし返しとして跳ね返ってくる。